杏奈P、シアターブースト選挙戦の杏奈と杏奈Pを思い出す

THE@TERBOOST!(以下TB)とは、「アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ」における、劇の登場アイドル決定投票である。(民明書房「徹底攻略 世界の選挙2017」)

そんな選挙戦の、「カフェの三女」一位争いを繰り広げた望月杏奈とそれを支え続けた杏奈Pたちの動きを備忘録も兼ねて記していこうと思います。

投票期間は12/16~翌年の1/22。イベントやログインボーナス、一日一回の有料ガチャ(通称おは60)などで獲得できる最大390の票を15の役と39のアイドルの中から選び投票するというものがTBの基本ルール。ここ最近掛け算を通し越して足し算すら若干怪しくなってきた僕には若干理解に時間がかかる仕様ではありますが、ほかのPの皆さんならまあ何とかなると思います。

ミリオンをよく知らないシンデレラやSideMのPにもわかりやすく言うと「色の違う玉座が15用意された総選挙」あるいは「配役も自分たちで決めるパッション爆裂!315CD大作戦!!」。

「超ビーチバレー」から「新入生」「先輩」「キング」「右腕クイーン」「同級生」

「三姉妹カフェ」から「長女」「次女」「三女」「猫(しゃべります)」「お客さん(イケメン)」

「劇場サスペンス」から「新ヒロイン」「スタア」「元大女優」「支配人」「探偵」

がアイドル達に用意された役、玉座というわけです。

 

前述のとおり、僕の担当するアイドル「望月杏奈」は「三姉妹カフェ」から「パティシエ兼ウエイトレス、カフェのマスコット的存在」の「三女」で一位争いを繰り広げました。

 

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↑望月杏奈ちゃん、超かわいい

 

序盤戦~方針決定からディスコード立ち上げ~

ニコ生で発表された突然のTB発表、ミリオンライブによくある「んじゃ、明日からな」という急な宣告に驚きながら、僕は急いでCC(コンベンションセンターのこと、グリー版ミリマスにはアイドルごとの掲示板がある。TBの前身であるTAでも活用された)に駆け込みました。

そこでは僕と似た思考をしたPが多数集まっており、杏奈をどの役に入れるかについて会議をしていたわけです。

このTB戦、当然ながら「方針の決定」が序盤戦の最重要事項となってきます。

仮にほかのアイドルが50万の票田の中で100万の票田を持つクソ人気アイドルがいたとしても、彼女が全役に10万弱ずつ票が入ってしまうと、50万を一役に全つっぱしたアイドルに負けてしまい、役を取ることはできなくなってしまうのです。

これについては我々杏奈Pが「序盤方針の決定ができなかった」ことが敗北の一因となっていたのでよくわかっています。

「今度こそは負けられねえ」と意気込む杏奈Pは、ニコ生終了から票の配布が始まる二時間の間に速攻で方針を決めていました。

「探偵」か「三女」がよかろうというところから簡単な意見収集を経て三女に帰結。三女なら「七尾百合子」「白石紬」「田中琴葉」「桜守歌織」のいずれも参戦はしないだろうというところも大きかったです。

 

「七尾百合子」は前回のTA戦でアホみたいな打ち合いを演じていて「できればもう今回はやり合いたくない」、「白石紬」「桜守歌織」の両名は「新規故にどういう票の動きをしてくるかわからない」、「田中琴葉」は「一年超の演者の休養により本線からは離脱しており間違いなくとんでもない票が入る」という意識がPたちの共通認識にあったのかもしれません。

 

実際琴葉と歌織は序盤から独走、百合子はかなりの数の票が入り、紬も「15役全ランクイン」から「名探偵ナンナン」を経て、頭がおかしいとしか思えない票の動きで百合子を追い抜き探偵役(推定)一位でフィニッシュ。個人的予想が的中する形となりました。

 

三女に帰結してからは「#カフェの三女杏奈」という宣伝タグも決まって選挙戦の開始。この意見統一期間の二時間にCCに来られないPも多かったわけですが、幸いにも杏奈には「カフェのウエイトレスをしているカード」「お菓子を作っているカード」がグリー版ゲーム内にあったこともあり「確かに杏奈は三女だよな」と合意してくださるPさんが多かったことがありがたかったです。(人はこれをバーナム効果って呼ぶ)

実はこの意識決定期間の間に「このTBある程度先頭に立つか」という意識はありました。イベントの上位一万位は無理だとしてもできる限り390票に近い数の票を取り、おはガチャをまわして票を確保するだけでなく、各種宣伝の際にも発案、決定に近い場所にいることになったのですが、序盤のこの決意が大きかった気もします。

実際前回TAからTBまでの約二年の間でエレナのフラスタを主催したことで「あ、これ言い出しっぺが誰かでないとダメなこと多いな」となる機会が多かったので、今回のTBもできるだけ自分が「言い出しっぺ」になり、相応の行動で示すことにしたわけです。

ただまあ全てにおいて最前線に立つというわけでなく、後述しますが「モチベーター」や「ストッパー」としての役割を果たした方が多い気もします。

「言い出しっぺ」の最たるものが12/17に設立した「望月杏奈プロデューサーコミュニティ『ギルドVivid_rabbits』」です。グリー版ミリオンライブはサービス終了が決定しており、CCがいつまで使えるかわからない、今後も何らかのプロデューサーコミュニティを確保したいというCCの意見に乗りディスコード内のサーバーという形で設立しました。

当初は「まあ30くらい来てくれればいいかな」と思っていたのですが結果選挙が終わるころには100人越えの大所帯となりCC勢の大半が移住、韓国中国台湾香港アメリカと国際色も豊かなディスコードとなりました。

 追記

投票が終わった後理由あってディスコードを離脱。まあ当初から最終的には抜けようと思ってたんでちょうどよかったです。えてして言い出しっぺってそういう仕事よね。

イベント開始、そしてミリオンフェスまで

TB戦序盤は「望月杏奈」「箱崎星梨花」「中谷育」の三つ巴、しばらくすると杏奈と星梨花の一騎打ちとなり、結局始終その戦局となっていました。

この一週間弱の期間は常時杏奈が一定数の差をつけ一位に立っていました。

この間僕が心掛けたのは「油断はさせない」「他のアイドルDisもさせない」「基本は杏奈単体を軸に売り込む」「カップリングを使うにしても大差で一位になっている役以外は使わない」。常時一位にいてもいつ星梨花に差されてもおかしくはない票差、そして前回のTA戦を踏まえての二つの事項です。ただ油断はせずとも常時一位にいたこともあり、星梨花の動きに対して落ち着いた対処ができました。

確かこの頃、「星梨花Pトップラウンジの箱崎組が二万票を蓄えて最後にぶち込む」という情報が回ってました。これを受けてディスコード、CC双方で「そこまでに二万以上の差をつけておく」という意見に固まり、選挙戦に臨むことに。

結果杏奈は常時一位のまま12/27に突入。ミリオンフェスの日を迎えることになります。

ミリオンフェス、星梨花逆転、そして一斉投票

12/27、ミリオンライブシアターデイズゲーム内でSSR排出率が二倍になるミリオンフェスが開催され、フェス限定SSRとして「白石紬」「桜守歌織」が登場。同時に公式TwitterでピックアップSSRをフィーチャーした4コマ漫画が開始。この4コマ漫画が杏奈Pにとってはとんでもなく大きな痛手となりました。

歌織さんの4コマ漫画に星梨花が登場、歌織をお姉ちゃんとよぶ星梨花と、それを受け喜ぶ歌織。という内容は星梨花、歌織、更には他Pも三女星梨花に入れる原動力になったと思われます。

実際三女星梨花の票の伸びが激増、杏奈を追い抜き今までにつけていた票差と同じだけの差がついてしまいました。

このときディスコードの雰囲気は、まあ悪かった。公式バッシングの声が大きかった気もします(まあ無理もない話)。

このとき、僕はとにかくモチベーターとしての動きに徹していました。

「過ぎたこと言っても仕方ない」「勝てばいいだけの話、全力で打ち破って価値を杏奈にプレゼントしよう」「公式推されは常に時流。いずれちづエレもキテルようになるしここで勝てばあんかおの波も、もっと大きくなる」

とひたすらに鼓舞。なんとか全体の雰囲気を持ち直しました。(この後もこんな感じで鼓舞に徹する場面が数度訪れました)

実際このときの情勢が長女歌織圧倒(せりかおり)、次女静香優勢(しずせり)、ネコ志保優勢(せりしほ、もちょ天)と、カップリング推しをする場合星梨花圧倒有利の盤面でした。(杏奈はお客さん一位だったジュリア、莉緒及び次女で競っていた美奈子と相性よし)

 

せりかおりフィーバーが続く中、ディスコードに「杏奈ちゃん今年もありがとう祭」「杏奈ちゃんにお年玉を揚げよう祭」という画像を投下。白バックに杏奈ちゃんといらすとやというクソ……シンプルな構図のそれが上手く刺さり、「杏奈ちゃん今年もありがとう祭」という形で一斉投票を行うこととなりました。

このディスコードの存在が今思うとかなり大きかったです。CCに比較して圧倒的にレスポンスが早く、ある程度クローズドなのですぐ意見が固まり発信することができました。発信する際の数も多く出られたので拡散自体も楽にできました。

 

12/30 23:00~23:30、往くM@S終了からSideMアニメ最終回までの「Pにとってちょっと空いた時間」を利用しぶち込んだこの一斉投票で杏奈Pは30分で二万近い票を入れ再度星梨花を二万弱の票差で引き離し、この後はこの票以上の差を維持しながら最終局面まで行くこととなります。

ここで一斉投票が成功したことで、他陣営が一斉投票に動き出したというのもあると思われます。

ここで「モチベーター」に次いで「ストッパー」としての役を演じ、「一斉投票は行っても後二回。できれば星梨花サイドにカウンターでぶつける形で」という発言をしました。下手にやりすぎると顰蹙を買う恐れもあったので、あくまで最後の切り札という扱いにしておきたかったのです。

そのまま年を開け、杏奈ちゃん陣営は特に動きもなく最終局面に移行します。最終局面までの間に一度星梨花サイドの一斉投票とそれに対するカウンター、投票なしの「杏奈×お菓子」の企画もあったのですが、ここではでしゃばりすぎず、陰に徹していました(とゆーかこのときプライベートがちょいちょい忙しく何もできなかった)。このとき一番ディスコードの意見交換が活発だったはずです。いろいろな提案が出ては消え、出ては消え、出ては採用され。たまにストッパー出勤といった感じ。

最終兵器ストックと決戦の日

得票期間(得票可能期間と投票期間は一週間くらい差があった)中盤、杏奈Pの間に「箱崎組カウンター」を用意しようという動きがありました。

ディスコード内でそれが実行され、メンバーの半数が杏奈に入れる予定の手持ち票をほぼほぼ全部ストック、最終日指定した時間に一斉投下あるいは箱崎組が動いた際カウンターとして発射、という想定で票を取っておきました。

ここで票の管理をほかのPがやってくれたのがでしゃばりすぎとならなかった一因とも思えます。あと引き算も怪しいバカがそんな票管理とかできるわけあるめえ。

二万強の票差を維持したまま得票期間を終え、星梨花P陣営の一斉投票の動き及び箱崎組に対抗するために杏奈Pサイドも一斉投票をすることになりました。

ここで僕が提案した名前が「ビビッとTHE FINAL」、このときデュエルマスターズのアニメを見ていたのでまあそれっぽい名前になりました。

結果「ビビッとFINAL」で帰着し、デュエマカードコラやその他で宣伝、一斉投票の日を迎えます。

北沢志保の誕生日ブーストや美也の38時間を受けての星梨花ブーストに怯えながら迎えた一斉投票、杏奈の一時間後に星梨花が一斉投票、という形で行われた打ち合いも制し、杏奈は23:59時点で五万弱の差をつけてフィニッシュ。(推定)カフェの三女一位で選挙戦を終えることとなりました。このときのディスコード内は歓喜の声にあふれていました。あと「疲れた」「胃が痛い」「やっと安心して眠れる」……これは主に僕。

 

総括

選挙戦を終えてみると、4コマのせりかおりブースト以外は概ね杏奈が優位に立ち動けていたと思います。他から見るとあまり面白くない戦況に見えたかもしれませんが、箱崎組という存在があったので始終安心できない戦況ではありました(本当に最後の最後で箱崎組の某Pから発せられた「いや、そんな票ないけど?」という発言にずっこけたのもいい思い出)。

一斉投票等は常に先手で出られたのも大きかった。第一回「杏奈ちゃん今年もありがとう祭」はカウンター無く終わり、第二回は同時開催、最後の「ビビッとFINAL」は杏奈が先手、と常時優位に立ちながら先手を打てたのは大きかったです。

ここまでで記した通り僕は「言い出しっぺ」「モチベーター」「ストッパー」に徹していました。先ず起点を作り、士気を下げすぎず揚げすぎず。ディスコードや票の管理は他Pにもある程度お願いし、いわゆる「軍師様」というよりは「中間管理職」「ギルマス」に近い立ち位置だったのかなとも思います。

まあ仮に炎上したりバッシング受けても元から自分の評判なんて地に落ちてるから、痛くもかゆくもないのが大きかったね!

 

 

ここまでTB戦をまとめてみましたが、TA戦で活躍、今回も序盤は一部役の定石になっていた「序盤独走逃切」がそこまで通用しなかったのが全体の雑感です(猫や探偵、お客さん等想定外のところからの差し込みが多かった)。あと小岩井キャノンじゃなくて4コマ波動砲めっちゃ怖いね。

選挙期間中はほかのPと触れ合えるし杏奈をプロデュースしている感覚が味わえる上、(一応)アケ経験Pなのでこの手のイベントは大好きなんですが、できれば次はもっと期間を短くして年末年始は外してほしいかなーって。

あと星梨花をちゃんとした目で見られなかったから次は独走してみたい……胃が痛くならない投票戦をしたい……。

 

 

以上、杏奈Pが振り返るTBでした。

 

追記 シンデレラガール総選挙ではニューウェーブ村松さくら」「大石泉」「土屋亜子」をよろしく